【電子・電気機器・精密機器メーカーの年収まとめ】最速1,000万はどこ?キーエンス・三菱電気・東京エレクトロン・村田製作所など各社の給与と高評価のためのポイントを徹底解説
本記事では、ONE CAREER PLUSに寄せられたクチコミや在籍者 / 過去在籍者へのインタビューをもとに、以下についてまとめています。
・電子・電気機器・精密機器メーカー各社のうち、最速で1,000万を実現できる企業はどこなのか?年次別の年収テーブルや、評価制度の特徴、高評価を得る人に共通していることとは?
・電子・電気機器・精密機器メーカー未経験でも間口が広い企業、転職に有利な業界や経験など、各社のキャリア入社者の傾向まとめ (実例データあり)
・三菱電機への転職成功者のクチコミから紐解く選考対策
目次
1. 最速1,000万はどこ?電子・電気機器・精密機器メーカーの年収まとめ
ここからは、電子・電気機器・精密機器メーカー4社の年収テーブルや高評価を獲得する人の特徴を解説します。
【本記事内で解説する電子・電気機器・精密機器メーカー】
・キーエンス
・三菱電機
・東京エレクトロン
・村田製作所
1-a. キーエンス
●事業内容
キーエンスは、ファクトリー・オートメーション(FA)の総合メーカーです。
1974年の会社設立以来、今まで世の中になかった商品の提供を通じて、お客様の課題を解決すること、新しい価値を生み出し続けること、にこだわり続けてきました。
現在ではFA用センサをはじめとする付加価値の高い商品が、自動車・半導体・電子・電気機器・通信・機械・化学・薬品・食品など幅広い業界で採用され、海外においても1985年のアメリカ現地法人設立を皮切りに世界46ヵ国250拠点から35万社のものづくりに貢献しています。
注目すべきはキーエンスが新たに生み出す商品の約7割が「世界発」「業界初」であることです。このことから、キーエンスが常に変化する潜在的ニーズを捉え、革新的な商品を生み出しつづけていることが分かります。
【参考資料】
●キーエンスの等級(役職)・年代・職種別年収まとめ
マッキンゼー・アンド・カンパニー
経営企画・経営戦略,課長・マネージャークラス- 転職を考えた理由・きっかけ
- 事業部に配属されると基本的には秋田や岩手の勤務となります。拠点は県庁所在地からも程遠...もっと見る
- 転職時に重視したポイント
- 東京勤務で転勤がない点 ・可能であればリモートワークができる点。当時はコロナの真っ最...もっと見る
キーエンスには大きく分けて7段階のグレードが存在し、それぞれのグレードに応じた年収が設定されています。
年収はベース給与(5Bグレードまではベース給与に見込み残業代が含まれる)と賞与で構成されますが、賞与の割合が大きくなっています。さらに、役職がつくと役職手当が上乗せされ、年収がさらに増加します。
キャリア入社の場合、4Bや5Bグレードからスタートすることが一般的です。特に20代後半から30代の営業経験を持つ人材が多く入社しています。4Bから5Bへの昇格は最短で5年目ですが、ここからは評価次第でばらつきが大きくなります。年次を重ねれば5Bまでは上がれるものの、それ以降の昇格は実力主義の度合いが強くなります。
キーエンスは国内企業の中でも平均年収が高いことで知られており、キャリア入社した時点で年収1,000万に達するケースも多くあります。
キーエンスの評価基準・評価フロー
【評価の流れ】
キーエンスの評価回数は社員のグレードによって異なります。2Bから4Bのグレードでは年に1回の評価が行われ、5B以上のグレードでは年に2回の評価が実施されます。評価項目は「成果評価」と「アクション評価」の大きく二つに分かれています。
成果評価では、同じ事業部、担当商品が同じ、同じ等級の中でのランキングが見られ、「売上」、「過去最高額からの伸び率」、「3年平均からの伸び」といった項目が評価されます。これらの評価項目は毎年ほぼ変わりません。
一方、アクション評価では、成果創出までのプロセスを定量的に設定します。プロセス指標は事業部(取り扱う商品)によって違いがありますが、例えば架電数、架電時間、訪問数といった項目が8つ程度設定されます。この評価項目は毎年変わります。
期末には、成果評価とアクション評価を振り返り、7段階(U、A、B、C、D、E、Z)で最終評点がつけられます。最高評価のUと最低評価のZはほとんどつかないため、実際の評価はAからEまでの範囲で行われます。評価は同じ事業部、担当製品、同じグレードの中で正規分布するように相対調整が行われます。
【賞与の決定ロジック】
キーエンスの賞与は大きく3つに分かれており、年4回支給されます。このうち、年2回は等級で固定額が支給され、残りの2回は等級の固定基準額に個人評価の評点による係数が掛け合わされて決定されます。個人評価による係数は1.2倍から0.8倍の範囲で、ほとんどの社員が1.1倍から0.9倍に収まるため、評価の評点によるボーナス金額の個人差は大きくありません。
さらに、毎月支給される業績連動賞与もあります。これは等級に応じて配分され、個人評価はほとんど関係ありません。
キーエンスの年収・評価についてより詳しく知りたい方はこちら
https://plus.onecareer.jp/articles/398
キーエンスへの転職体験談や転職理由、転職先などのキャリアパスの他、内定者・選考通過者の選考体験談、働く社員のクチコミ、年収・給与の事例はこちら
https://plus.onecareer.jp/companies/258
1-b. 三菱電機
●事業内容
三菱電機株式会社は、1921年に設立された日本を代表する総合電機メーカーです。本社は東京都千代田区に位置し、世界中に拠点を持つグローバル企業です。2023年度の連結売上高は約4.5兆円に達し、社員数は約150,000人を超えています。
三菱電機は、エネルギー・電力システム、産業オートメーション、情報通信システム、電子デバイス、家庭電器など多岐にわたる事業を展開しており、特にエアコンやエレベーター、電力機器の分野で高い市場シェアを誇ります。
例えば、エアコン市場では国内外でトップクラスのシェアを占めており、エレベーター・エスカレーター事業でも世界有数のメーカーとして知られています。
同社は「技術と信頼の三菱電機」をスローガンに掲げ、革新的な技術開発と高品質な製品提供を目指しています。エネルギー効率の高い製品や再生可能エネルギーを活用した発電システムなど、環境に配慮した製品開発にも力を入れています。
●三菱電機の等級(役職)・年代・職種別年収まとめ
三菱電機には以下4つのコースが存在しています。
- プロフェッショナルコース
- 匠(高度技能)コース
- マネジメントコース(MG職)
- エキスパートコース(EX職)
さらに、プロフェッショナルコースは以下4つの職種により構成されます。
- D職(総合職):営業職、コーポレート職など
- S職(一般職・基幹技能職):工場の作業員など
- G職(特殊総務職):看護職、産業医など
- F職(監督職):工場現場の管理職(班長)など
支社においてはD職が多く、営業事務職はS職にあたります。工場においてはS職が多い傾向にあります。また、MG職、EX職はプロフェッショナルコースの上位等級にあたり、匠(高度技能)コースはS職の上位等級にあたります。
なお、プロフェッショナルコースおよび匠(高度技能)コースはミッショングレード制、マネジメントコースおよびエキスパートコースはジョブグレード制です。
新卒入社者はD1からスタートし、キャリア入社者は年次相当の等級からスタートします。D職の昇格スピードは新卒入社者・キャリア入社者の区別はありません。D2までは大多数が昇格可能ですが、D3以上は管理職候補となるため、個人の意向を尊重しつつ、評価次第で進むことができます。
プロフェッショナルコースにおいて3以降はMG職(マネジメントコース)あるいはEX職(エキスパートコース)に進みます。
三菱電機の年収はベース給与+賞与という形で成り立っています。賞与は同額で年2回、月収の約6ヶ月分が支給されます。しかし、評価次第で賞与額は上下にブレる可能性もあります。
ただ、多くのクチコミで三菱電機にはまだまだ年功序列の傾向が強いことが指摘されており、キャリア入社でも年収1,000万に達するには他の企業と比べて時間がかかるようにも思われます。
https://plus.onecareer.jp/companies/145/company_evaluations/1987/annual_income_salary
https://plus.onecareer.jp/companies/145/company_evaluations/2211/annual_income_salary
https://plus.onecareer.jp/companies/145/company_evaluations/2763/annual_income_salary
●三菱電機の評価基準・評価フロー
年に1回の評価制度があり、評価に基づいて1年分の賞与金額が決定されます。評価は、成果評価と行動評価の2つの側面から行われ、それぞれ4段階で評価がつけられます。
成果評価
業務成果に対して、各等級ごとに設定された目標の難易度レベルに基づき、目標達成度に応じた評価を受けます。評価は4段階であり、期待通りで3、期待を上回ると4以上の評価を獲得します。
行動評価
成果目標の各項目に対して、コアバリューである「かえる」「つながる」「ささえる」に当てはまる行動目標を設定し、期末に各項目ごとに実践度を評価します。
項目ごとの基準は等級別に規定されています。
- かえる:主体的に、変革/改善意識を持ち、挑戦する
- つながる:周囲に働きかけ、巻き込み・賛同を得て、力を貸して貰える関係を築く
- ささえる:周囲に感心を持ち、気を配り、貢献する/頼られる
(参考:2024年3月12日発表「人的資本価値最大化に向けて人事制度を刷新 -成長につながる適正評価の実現と自律的キャリア開発を支援」より)
また、MG職・EX職には人財育成やチームビルディング、DE&I(多様性推進)への取り組みが行動評価の要素に追加されます。
成果評価と行動評価を掛け合わせた4×4のマトリクスで5段階(S〜D)の最終評価が決定します。基準であるB評価を獲得する社員が多い傾向にあります。
三菱電機の年収・評価についてより詳しく知りたい方はこちら
https://plus.onecareer.jp/articles/427
三菱電機への転職体験談や転職理由、転職先などのキャリアパスの他、内定者・選考通過者の選考体験談、働く社員のクチコミ、年収・給与の事例はこちら
https://plus.onecareer.jp/companies/145
1-c. 東京エレクトロン
●事業内容
東京エレクトロンは、半導体製造装置およびフラットパネルディスプレイ(FPD)製造装置の開発・製造・販売を手がける世界的な企業です。1963年に設立され、創業以来技術革新と品質向上を追求し、半導体製造装置業界でトップクラスの地位を築いてきました。
同社の主力製品には、エッチング装置、成膜装置、洗浄装置、検査装置などがあり、これらは世界中の主要半導体メーカーに採用されています。特にエッチング装置と成膜装置は、技術力の高さから業界内で高い評価を得ています。
2023年度の連結売上高は約2兆円を超え、世界中に約12,000人の従業員を擁しています。東京エレクトロンは、日本国内のみならず、アメリカ、ヨーロッパ、アジアなどの海外市場にも積極的に展開しており、全体の売上の約80%を海外市場が占めています。
●東京エレクトロンの等級(役職)・年代・職種別年収まとめ
東京エレクトロンの等級は、グローバル基準である「GTC(Global TEL Career-paths)レベル」のLv1からLv20に分かれています。
また、近い職種の集まりである「バンド」という分類も存在し、総合職にあたるバンドはEバンド(エンジニア系職種)、Sバンド(営業・マーケティング系職種)、Bバンド(バックオフィス・企画系職種)、一般職としてOバンド、マネージャー層としてMバンド、経営幹部としてVバンドに分類されます。
ここでは、大学卒・大学院卒の総合職に関連するE/S/BバンドとMバンドの年収について詳しく解説します。等級ごとの目安年収は以下のとおりです。
最終学歴が大学以上の場合、学部卒または修士卒はLv.5からスタートし、博士卒はLv.6から始まります。
Lv.5からLv.8まではメンバーレイヤーであり、Lv.9以降は管理職を目指す場合はMバンドとしてキャリアを積むか、非管理職のスペシャリストとして高度専門職のレベルを上げていくことになります。
高度専門職とMバンドの管理職のレベルはLv.14まであり、Lv.15からLv.20はVバンド(経営幹部)として扱われます。
年収はベース給与、賞与、残業代、地域手当などの各種手当で構成されています。職種(バンド)が異なっても、同じGTCレベルであれば基本給は同じですが、所属組織により賞与支給額が異なるため、同じGTCレベルでも年収に差が生じることがあります。
なお同社では2023年度末からベースアップが続いており、2023年以前は年収に占める賞与の割合が大きかったものの、2024年以降はベースが高くなったことで賞与による差があまりつかなくなっています。
勤務地によって地域手当の金額も異なり、年収に影響を与えます。首都圏の地域手当は月額9.5万円で最も高く、最低額は月額1.7万円です。
賞与は年に2回支給され、業績にもよりますが、平均的には基本給の4~6カ月分が支給されることが多いです。残業代は実働に応じて支給され、部署にもよりますが、平均残業時間は月30時間程度です。
学部卒または修士卒で新卒入社し、Lv.5からスタートした場合、年収は500万~700万円程度から始まります。Lv.6、Lv.7に昇格するタイミングで年収が100万円程度上がり、30歳前後でLv.7~Lv.8になると年収1,000万円を超える人もいます。
Lv.9から管理職バンドに移行した場合、管理職(Mバンド)はチームリーダー(Eバンドのみ)、グループリーダー、部長代理、部長の役職があります。グループリーダーで年収1,500万円程度、部長代理で年収2,000万円程度が見込まれます。
昇格スピードについては、新卒・キャリア入社に関わらず、年次ではなく評価次第で決まる傾向が強いです。Lv.5からLv.6への最初の昇格のみ同期であまり差がつかず、3年目にはほぼ一律にLv.5からLv.6へ昇格しますが、Lv.7以降の昇格は評価次第となります。
非常に優秀な場合、1年でレベルが1つずつ上がり、マネージャー層に進む人もいます。昇格スピードにおいて、新卒・キャリア社員の区別はなく、即戦力として入社した場合、むしろキャリア入社社員が早く昇格するケースも珍しくありません。
●東京エレクトロンの評価基準・評価フロー
マッキンゼー・アンド・カンパニー
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東京エレクトロンでは、年に2回のMBO評価が採用されており、半期ごとに業務目標とコンピテンシーの二軸で評価が行われます。評価結果は昇格、昇給、賞与に影響します。
評価の具体的な流れとしては、まず毎年4月と10月に半期の業務目標を複数設定し、その評価のウエイトを上司とすり合わせます。業務目標とコンピテンシーはそれぞれ5:5で評価され、業務目標は設定する項目ごとに自らウェイトを決めることができますが、コンピテンシーは8つの項目に対して等分にウェイトがかかります。
半期末になると、目標達成度とコンピテンシーについて自己評価を行います。この自己評価には、業務目標の達成度とコンピテンシーの発揮度についてのコメントが含まれます。
自己評価が完了すると、上司とすり合わせて業務目標とコンピテンシーの各項目について以下の4段階で点数がつけられます。
- EE(Exceed Expectation):期待を超えた成果を創出
- ME(Meet Expectation):期待通りの成果を創出
- PE(Partially Expectation):部分的に期待通りの成果を創出
- NI(Needs Improvement):改善が必要
評価は上司とのすり合わせの後、事業部のグループリーダー(GL)以上が出席する評価会議にかけられます。
この会議では、同じ事業部内、同じキャリアバンド、同じGTCレベルの中で相対評価が行われ、最終評価の調整が行われます。EEが出ることはほとんどなく、MEやPEの評価がつくことがボリュームです。
各項目ごとの4段階の評価が確定すると、最終的な総合評価は自動計算で5段階に算出されます。
同社の公式HPによると、総合評価は以下の5段階に分かれます。
- BC(Best in Class):創造的なチャレンジを実現した結果、そのレベルに期待される水準を大きく上回る顕著なパフォーマンスを発揮(上位レベルの平均パフォーマンスを凌駕)
- HS(Highly Successful):新たなチャレンジを実現した結果、そのレベルに期待される水準を上回るパフォーマンスを発揮
- SC(Successful):そのレベルに期待されるパフォーマンスを継続的に発揮
- DN(Development Needed):そのレベル期待されるパフォーマンスを発揮できておらず、改善が必要
- UN(Unsatisfactory):パフォーマンスがそのレベルに期待される水準に全く達していない(下位レベルの平均的パフォーマンス以下)
昇給や昇格のチャンスは評価に応じて年に2回あります。具体的な基準は明確に示されているわけではありませんが、最終的な報酬が市場の水準と同じか上回る水準になるよう設計されているようです。
賞与の支給は年に2回行われ、会社の業績、事業部の業績、個人評価の成績によって支給金額が決まります。
東京エレクトロンの年収・評価についてより詳しく知りたい方はこちら
https://plus.onecareer.jp/articles/468
東京エレクトロンへの転職体験談や転職理由、転職先などのキャリアパスの他、内定者・選考通過者の選考体験談、働く社員のクチコミ、年収・給与の事例はこちら
https://plus.onecareer.jp/companies/6287
1-d. 村田製作所
●事業内容
村田製作所は、セラミックスをベースとした電子部品の開発・生産・販売を行う世界的な総合電子部品メーカーです。テレビ、PC、スマートフォンなど、村田製作所の電子部品は身の回りのあらゆる電子機器に使われており、その活躍の場は、まさに「電気が使われる部分なら、どこでも」と言えます。
独自に開発、蓄積している材料開発、プロセス開発、商品設計、生産技術、それらをサポートするソフトウェアや分析・評価などの技術基盤で独創的な製品を創出し、エレクトロニクス社会の発展に貢献しています。
●村田製作所の等級(役職)・年代・職種別年収まとめ
年収は、ベース給与、残業代、賞与の3つの要素で構成されます。残業代は実働に応じて1分単位で支給され、賞与は夏と冬の年2回支給され1年間の支給額は月給の6~8ヶ月分が目安です。
新卒入社の場合、最初の等級はS2で年収は約400万円程度からスタートします。最速の昇格ケースとして、学部卒であれば3年目、院卒であれば2年目にS3等級に上がります。S3からSCへの昇格は個人差が出始めますが、S3になってから最速3年でSCに上がるための受験資格が得られることが多いです。SCになると残業代や評価次第で、年収1,000万円を超えるケースがでてきます。
SCへの昇格以降は実力主義の要素が増え、30代半ばになっても昇格できない場合もあります。また、SCの中で数年経つと、マネージャーと呼ばれる役職がつく人も出てきます。SCの次はM1等級で、これ以降が管理職扱いになります。M1であればシニアマネージャー(一般的な課長クラス)、M2であれば部長の役職に相当し、統括部長や役員クラスになります。
管理職ポジションは全社で数に限りがあるため、M1以降の昇格は非常に狭き門となります。とてもスムーズに昇格した場合、35歳ごろにM1、40代前半でM2に上がるケースもあるようです。同社の主要部署であるコンデンサー事業部では、課長が70-80人おり、最もポジション数が多く、実力次第で管理職ポジションを狙える可能性があります。
キャリア入社の場合は、20代後半から30代の中堅社会人がS3等級で入社することが多く、M1以上の管理職でキャリア入社するケースはほとんどありません。
また、年収に影響する福利厚生も充実しています。単身者向け社宅制度を利用すれば30歳まで自己負担1~2万円/月で住むことができます。さらに、賃貸住宅補助制度は結婚の有無や地域によって2-8万円/月が支給されます。子供手当は1人につき1.3万円/月、持株会には奨励金が5%支給されます。
マッキンゼー・アンド・カンパニー
経営企画・経営戦略,課長・マネージャークラス- 転職を考えた理由・きっかけ
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●村田製作所の評価基準・評価フロー
村田製作所の評価は、大きく分けて年1回の能力考課と、年2回の業績考課の2種類があります。
能力考課
能力考課は、昇給や昇進に影響します。1年間の仕事ぶりに対するフィードバックや、今後の期待・成長の余地について、年1回上司と面談する形で評価が伝えられます。
1から7の7段階で評点がつきますが、ほとんどの社員は3~5の範囲におさまります。面談時に上司から評価根拠のフィードバックを受けますが、定性的で曖昧に感じることもあるようです。
現在の等級と評点に応じた昇給テーブルが存在し、評価によっては月数千円から数万円単位の昇給が見込まれます。また、昇格についても特定の点数基準が設けられており、例えばS2からS3への昇格には最低2回の能力考課をクリアする必要があります。
業績考課
業績考課は年に2回行われ、賞与に影響します。期初に「チャレンジシート」と呼ばれるシートに、2~3つの業務目標とアクションプランを記載して、提出します。最終的な評価は7段階で行われ、シニアマネージャーが最終評価者です。評点に応じて、係数が設定されており、賞与の金額が変わります。
村田製作所の年収・評価についてより詳しく知りたい方はこちら
https://plus.onecareer.jp/articles/411
村田製作所への転職体験談や転職理由、転職先などのキャリアパスの他、内定者・選考通過者の選考体験談、働く社員のクチコミ、年収・給与の事例はこちら
https://plus.onecareer.jp/companies/325
2. 電子・電気機器・精密機器メーカーにキャリア入社するには?
電子・電気機器・精密機器メーカーへのキャリア入社を目指す場合、各企業が採用している人の前職の傾向や、入社時に重視される経験を適切に把握しておく必要があります。
また、入社後に新卒と同様のスピードで昇進できるのか?など、入社後ギャップを防ぐための情報もチェックしておきたいところです。
ここからは、ONE CAREER PLUSに寄せられた転職体験談などをもとに、各企業にキャリア入社する際に押さえておきたいポイントを解説します。
2-a. キーエンス
①キーエンスへの転職傾向:営業職の入り口はデジタル系の部署がメイン
キーエンスといえば電子機器メーカーの印象が強いですが、新規事業としてソフトウェアサービスの提供も開始しており、営業職のキャリア採用はこの新規事業領域でのポジションが基本です。
社内では事業推進部データアナリティクス事業チームと呼ばれる同チームでは、機械学習を活用したサブスクリプションサービスを大手金融機関などエンタープライズ向けに提供しています。
この部門には、キャリア入社が半数で多様な業界から人材が集まっています。前職企業はソフトバンクや外資系企業などさまざまで、学歴や職歴に関係なく面接での頭のキレが評価される傾向にあります。
集まる社員のバックグラウンドや商材、顧客の性質が異なることから、データアナリティクス事業チームと、従来より存在するキーエンスの他営業部門は異なるカルチャーが形成されています。中小企業の社長相手の営業ではなく、エンタープライズ向けの経営企画部門に対する営業が主となるため、戦略的な営業活動が求められます。
一方で、他の部門やチームにおいては、ビジネス職でのキャリア入社は少ない傾向にあります。
②社内キャリアの流動性は高くない
キーエンスにおいて、社内のキャリアの流動性はあまり高くありません。営業職で入社した新入社員は基本的にずっと営業職でキャリアを積むことが一般的です。
部長クラスのポジションはプロパー社員が多く占めているため、キャリア入社者がそのポジションに昇格するのは難しい傾向にあります。キャリア入社の場合、6Mグレードが最高グレードとなることが多いです。
③キーエンスへの入社後ギャップ・ミスマッチを防ぐために
キーエンスの営業職では、売上金額はもちろんのこと、売上創出までのプロセスで例えば、架電数や商談数など「営業として正しいアクションができているか」という点も重視されます。
キャリア入社の場合は、こうしたプロセス評価を重視するカルチャーにいかに早く馴染めるかが早期活躍の鍵となるでしょう。
転職体験談差し込み
https://plus.onecareer.jp/companies/258/selection_reports/1745
https://plus.onecareer.jp/companies/258/selection_reports/1745
https://plus.onecareer.jp/companies/258/selection_reports/1547
https://plus.onecareer.jp/companies/258/selection_reports/3588
2-b. 三菱電機
①三菱電機へのキャリア入社は同業界からの転職が多い傾向にあります。
②三菱電機での勤務後は、同業界である電機メーカーでキャリアを積む方や、ものづくり経験を活かして異なる業界のメーカーへ転職する方、海外営業へ挑戦する方などさまざまです。
2-c. 東京エレクトロン
東京エレクトロンはキャリア採用を積極的に行っており、公式HPの情報によると2024年3月時点のキャリア採用比率は43.4%です。
キャリア採用はどの職種においても即戦力となるような経験者採用が中心で、20代後半〜30代前半で同様の半導体メーカー(東芝、サムスン、ディスコなど)や他メーカー(パナソニックなど)での経験がある方がさらなるキャリアアップを求めて入社しているようです。
数は多くありませんが、メーカー以外の異業界出身者が活躍しているケースもあります。
2-d. 村田製作所
キャリア入社の比率は約3割を占めており、特にバックオフィスや技術・開発職など、専門性が求められるポジションではキャリア入社者が多く見受けられます。また、リファラル採用やアルムナイ採用も行っています。
3. 電子・電気機器・精密機器メーカー各社の中途面接の選考対策
電子・電気機器・精密機器メーカー各社へのキャリア入社を目指すには、各社の中途面接の選考対策が不可欠です。
ここからは、クチコミデータと選考通過者へのインタビューに基づくONE CAREER PLUSの独自調査から、有名企業で聞かれる質問をピックアップして解説します。
3-a. キーエンス
キーエンスの選考体験談をもっと見る
ONE CAREER PLUSには、実際にキーエンスの中途面接を受けた方たちの選考体験談が集まっています。面接での質問やその回答はもちろん、事前にやっておくべき対策や印象に残ったことなど、各人によるリアルな体験や実践を詳細に掲載。こちらも併せてチェックし、万全な対策を立てた上で選考に臨みましょう。
https://plus.onecareer.jp/companies/258/selection_reports/3588
https://plus.onecareer.jp/companies/258/selection_reports/1745
https://plus.onecareer.jp/companies/258/selection_reports/1547
3-b. 三菱電機
三菱電機の価値観と採用人物像
同社は、企業理念に「たゆまぬ技術革新と限りない創造力により、活力とゆとりある社会の実現に貢献」を掲げています。
また、事業単体の収益にこだわるのではなく、社会課題の解消の両立を目指しており、各ステークホルダー全体に対して「双方よし」を目指している点が特徴的であり、三菱グループらしさが表れていると言えるでしょう。
従業員に求める価値観は以下のように規定されており、ここからも事業利益と公共への価値の両立が求められることが分かります。
ここから導かれる理想の採用像とは、以下の通りです。
・一定のロジカルなコミュニケーションスキルがある人
・三菱電機に対する志望度が高い人
・全国転勤や配置転換にも対応できる柔軟さがある人
三菱電機の中途面接の質問:三菱電機を志望する理由を教えてください
こちらの質問は転職の動機とは異なり「なぜ数ある会社の中から三菱電機を志望したのか」という質問です。様々な企業の中でも「なぜあえて三菱電機なのか?」という質問は、同社の中途選考では頻出で問われているようです(内定者談)。事業内容や企業文化、ときに新卒時の経験なども活用し、同社の志望度が高いことが伝わる様に準備しておきましょう。
https://plus.onecareer.jp/articles/351
三菱電機の選考体験談をもっと見る
ONE CAREER PLUSには、実際に三菱電機の中途面接を受けた方たちの選考体験談が集まっています。面接での質問やその回答はもちろん、事前にやっておくべき対策や印象に残ったことなど、各人によるリアルな体験や実践を詳細に掲載。こちらも併せてチェックし、万全な対策を立てた上で選考に臨みましょう。
https://plus.onecareer.jp/companies/145/selection_reports/6833
https://plus.onecareer.jp/companies/145/selection_reports/6811
https://plus.onecareer.jp/companies/145/selection_reports/6790
3-c. 東京エレクトロン
東京エレクトロンの選考体験談をもっと見る
ONE CAREER PLUSには、実際に東京エレクトロンの中途面接を受けた方たちの選考体験談が集まっています。面接での質問やその回答はもちろん、事前にやっておくべき対策や印象に残ったことなど、各人によるリアルな体験や実践を詳細に掲載。こちらも併せてチェックし、万全な対策を立てた上で選考に臨みましょう。
https://plus.onecareer.jp/companies/6287/selection_reports/3676
3-d. 村田製作所
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ONE CAREER PLUSには、実際に村田製作所の中途面接を受けた方たちの選考体験談が集まっています。面接での質問やその回答はもちろん、事前にやっておくべき対策や印象に残ったことなど、各人によるリアルな体験や実践を詳細に掲載。こちらも併せてチェックし、万全な対策を立てた上で選考に臨みましょう。
https://plus.onecareer.jp/companies/325/selection_reports/6948
https://plus.onecareer.jp/companies/325/selection_reports/6301
https://plus.onecareer.jp/companies/325/selection_reports/4729
中途面接においては、個々人が職歴を持っていることや、企業が複数のポジションで応募をかけていることなどから、新卒就活時以上にきめ細やかな対策が必要です。
自分の経歴に照らして合格の可能性が高い応募ポジションはどこなのか。
企業が求める人物像と自分の経歴とのギャップは何で、面接内でどのような要素をアピールする必要があるのか。
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面談導線
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